ギックリ腰
- 突然腰が痛くなり、動かせない
- 立ち上がろうとすると腰に激痛が走る
- 年に2~3回ギックリ腰になる
- 重いものを持った訳でもないのに腰が痛くなってきた
- 腰に力が入らず情けない・・・
ギックリ腰について
ギックリ腰とは、何かのはずみで急に痛みで動かせなくなったり、何とか動かすことは出来ても激痛を伴うものをいいます。
ギックリ腰の原因は、元々骨盤や背骨の歪みがあり腰まわりの筋肉に疲労がたまっていて、そこに何かのはずみで腰の筋肉(スジ)に痛みが生じることをいいます。まれにギクッとなった事が要因で、椎間板ヘルニアや座骨神経痛になる場合もあります。
特に重たい物を持った時だけでなく、ほんの少し前かがみになったときや、後ろを振り返った時、くしゃみなどでも発生します。
また気候の変わり目に多く発生する傾向にあり、冬の寒い時期よりも、暖かくなってくる春先に多く発生します。
放っておくとどうなるのか
軽度のギックリ腰であれば、放っておいても4~5日で痛みはほとんど軽減するでしょう。
しかし痛みが消える=治った!ではありません。確かに痛みが消えて動けるようになることは喜ばしい事ですが、痛めた筋肉やスジが4、5日に元通りに回復する事は考えにくく、むしろ回復に向かって一番大事な時期で、最も再発しやすい時期といえます。
ギックリ腰はクセになりやすい!?
ギックリ腰はクセになりやすい腰痛です。何故なら痛みの出やすい作業内容、姿勢や生活習慣など、人それぞれの生活パターンは急には変えることができないからです。痛みが軽減してくると、仕事や家事もできるようになるので、休んでいた分を取り戻すた為に、つい無理をしてしまうからです。そうすることで、治りかけていた腰に再びストレスがかかり、痛めてしまいます。
それを繰り返すことで、慢性化(治りにくい状態)になり中途半端な状態で固まって痛みだけが収まってしまうので、治った気になってしまうのです。
そしてまた何かきっかけがあると、そこを中心に痛めてしまいその繰り返しになってしまいます。
当院のギックリ腰の施術方法
はじめはとにかく楽な態勢になってもらい、患部は触らずに話を聞いて痛みのレベルをうかがい判断します。
一見当たり前の事ですが、痛くて動かせないのに無理やりベッドに寝てもらって、痛いところを「ここですか?」とグイッと押すような事は致しません。想像しただけで気絶しそうですよね。
そして痛みが強い場合は施術の第一段階として、まず痛みを早く和らげる為の処置として、即効性のある電気治療を行います。この段階で押したり揉んだりはしません。
そして痛みが中程度まで治まってきたら、第二段階として、骨盤や背骨の矯正を行い、関節のゆがみを取って動かしやすい状態をつくります。この段階で、筋肉の状態に合わせてマッサージも行います。
痛みが治まってきたら今までの体についている悪い癖を取り除く為に、仕事や家事、生活動作の見直しを行います。必要に応じて筋力トレーニングの指導も行い、再発しない腰を作る提案をさせて頂きます。
Q. 湿布は貼った方がいいですか?
A.痛みを和らげ気をやすめる為に、市販の痛み止め成分の入ったシップを貼って頂いて大丈夫かと思います。
ただシップを貼っただけでは患部が「治る」訳ではないので、早めに来院して頂くことをお勧めします。
Q. 冷やした方がいいですか、温めたほうがいいですか?
A. 痛みが強い場合は冷やすことで痛みが和らぐ場合が多いので、15分~20分を1セットとし、10分休憩を入れて、3セット行ってください。ただし冷やしてみて、逆にゾクゾクする場合や気分が悪くなる場合は、すぐに中止してください。逆にカイロ等で温める必要もありません。
Q. コルセットはした方がいいですか?
A. 痛みが強くて動かしにくい場合は付けたほうが良いです。ただしコルセットを付ける事で早く良くなるという事は無いので、少し動かせるようになれば、重たいものを持つ等の作業時以外は外したほうが良いです。
私たちの体にはもともとコルセットの役割をする筋肉が備わっているので、いつまで付けているとその筋肉が弱ってしまい、いつまでたっても良い姿勢を保つことができなくなるからです。