鵞足炎
- 走ったり、ジャンプをすると、何時も膝の内側が痛くなってくる
- しゃがんだり立ったりするときに膝が痛む
- 特にケガをした記憶が無いのに膝に痛みが出てきた
- 骨に異常は無いと言われ、シップを貼っているけど改善しない
- 膝の内側が腫れているようにも見える
どうして鵞足炎になるのか?
膝関節の内側の骨(スネの骨)の部分に太ももからの筋肉が付着しています。その部分の形が
ガチョウの足に似ているため「鵞足」といい、その部分に炎症が生じて痛みが出てくるものを
「鵞足炎」といいます。
鵞足炎は陸上・サッカー・バスケットボールなどジャンプ・着地・膝の曲げ伸ばしが多い
スポーツをする方に多い症状で、直接的な原因はオーバーユース(使いすぎ)によるものです。
ただ、同じ使い過ぎにも関わらず、症状が出る人と出ない人に分かれるのはなぜでしょう?
単純に使いすぎだけが原因なのであれば、全員に症状が出てもおかしくありません。
それは関節のねじれ、癖などの「間違った状態での使いすぎ」だからです。
様々な要因で体の構造的に間違った動きを覚えた状態のまま使いすぎることによって膝に負担がかかって痛みがでてしまいます。
放っておくとどうなるのか?
鵞足炎の症状をそのままにしておくと、さらに膝の曲げ伸ばしが出来なくなります。
痛みをかばいながら運動することで、他の筋肉や関節に負担がかかり、痛みによる反射で
太ももの筋肉も低下し、余計に膝を支える力が弱くなり、内側の靭帯も痛める可能性が高くな
るなどの悪循環に陥ってしまいます。
当院での施術方法
痛みが強い場合は、始めは週二回程通院して頂き、その都度必要な処置を行いながら
可能な限り患部の安静を行って頂きます。症状によっては固定を行う場合もあります。
そして薬などは使わず、電気治療を用いたり、手で周囲をほぐすなどして、炎症を早く引かす
ようにします。約2~3週で症状が落ち着いてくれば、しばらく正常に動かす事の出来なかった
関節は周囲の筋肉やスジが固くなり関節の動く範囲が小さくなっている為、正しい動きを取り
戻すためのマッサージや院内リハビリ、また自宅でのエクササイズや動作指導を行います。
また運動も痛みが出ない範囲で行って頂けます。その後週1回程のペースで施術を行い、
早期復帰を目指します。
また鵞足の筋肉は骨盤とスネの骨を結ぶ筋肉のため、鵞足のトラブルは骨盤や股関節の
動きとも連動するので、整体で骨盤のバランスを整えて正しい動きを取り戻し、
痛みを取るだけでなく再発しにくい状態を目指していきます